スッピンが好きになれないなら

日記

東京でのお祝いパーティに参加するために、美容院でヘアセットとフルメイクをお願いすることにしました。
伸びっぱなしのバサバサ髪と、化粧を忘れてぼんやりした顔をなんとかしなくっちゃ。

横浜から実家に引っ越して3ヶ月が経ち、久しぶりに訪れる東京はカオスでした。
よくこんなに騒がしい都会に住んでいたなぁ。
田舎の実家でしばらく隠居生活をしていたので、色々な「欲」がすっかり抜けてしまいました。

それでも、たまには女性らしくオシャレしたいと思って美容院に来たのですが・・・

私のオーダーミスだったのか、出来上がったのは、ベタ塗りの厚化粧オバケ。

正直、とても後悔しました。

お店を出て化粧室の鏡を見ると、やっぱりオバケ。それに対してナチュラルな三つ編みのアップヘアが全然合ってなくて、今すぐ髪も化粧も全部落としてしまいたくなりました。


1万円かけて学んだことは、決して、「パーティ用のしっかりメイク」はオーダーしてはいけないということ。

「ナチュラルな感じで」とお願いすれば良かったのです。きっと。

もういいや。あきらめよう。

どうせなら、楽しもう。

今回は知らない人ばかりだし、気にせず楽しむことに決めました。


2時間半のパーティはあっという間に過ぎ、ころあいをみて会場を後にしました。

1人の帰り道って安心する。

隠居人間で仕事すらしていない私と、パワフルな経営者の集まりで、話が広がるわけがありません。

なぜこの人たちはこんなに声が大きくてテンションが高いのか。

なぜこんなに酒を飲んで騒いでいるのか。

私には刺激が強すぎる場所でしたが、同じテーブルで一緒になった方々と、それなりに楽しく会話をすることが出来ました。

殻をつくらずオープンでいられたこと、自分から輪に入って参加できたこと、本当によく頑張れたと思います。

お世話になっている大切な人のお祝いだったので、最後まで出席してお祝いできたことが嬉しかったです。

ホテルに戻り、コンビニで買ったクレンジングオイルでメイクを洗い流しました。シャワーを浴びて、バリバリに固まった髪も洗い流します。

お風呂上がりの素顔の自分を鏡を見て、「スッピンが一番可愛いじゃん」と思いました。

土台のスキンケアやヘアケアは自信になるけど、上から重ねる濃いメイクは逆効果。

そのままの私が好きだ。

本気でそう思えた瞬間でした。


もし、あなたが自分のスッピンが好きになれないなら、一度プロにお願いして、パーティ用のフルメイクを試してみたら良いかもしれません。

もしかしたら私のように、厚塗りオバケを洗い流した後、素肌の自分が素敵だということに気付けるかもしれません。

今回は、思いがけない気づきとなりました。

大切なのはやはり、内側とベースですね。