エックハルト・トールの「ニュー・アース」「さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる」という本を読んで気付いたことを書いてみようと思います。
「今、ある」ことに集中すること。
そこに全てがあり、それ以外の外には何もないこと。
「さとり」とは、内側の静寂に繋がることで、今この瞬間に得られる。
本書を読んで、私がこれから取り組むべきことはこれだと感じました。
思考を観察し、今にあること。
「今を生きる」という言葉をよく耳にしますが、私はその本当の意味を理解していませんでした。
その瞬間を楽しむとか、目の前のことに全力で取り組むとか、そんな風に捉えていましたが、実際はもっとシンプルで静かなものだと学びました。
「さとり」をひらくために特別なことは何もありません。
何年も修業をする必要もなく、特別な神秘体験があるわけでもありません。
本書によると、内側で広がる「今」という空間を広げることで、存在していることの喜び、平安を感じられるというのです。
本質的にはそれが全てであり、外側のことは何も意味がないのだと。
私は5年ほど前からスピリチュアルや心理学に興味を持ち始め、「さとり」についても知識として色々な情報を得ていました。
瞑想の習慣もあり、時折、「無」になった時の至福や安心感を感じられるようになりました。
ですが、「すべて内側にある」と頭では分かっていても、つい、何か形あるもの、人生の変化、行動によって幸せを得ようとしてしまいます。
仕事で成功すれば、結婚して家庭を持てば、〇〇できるようになれば・・・
そのような思考の多くは欠乏感からきており、自分ではない「何か」でそれを埋めようとしているのだと思います。
なので私は、その順番を逆にしてみることにしました。
まず、内なる静寂。そこでの至福を広げる。
そして、それが外側に反映される。
この法則を試してみようと思います。
これが本当であれば、内側を整えることによって、おのずと外側も豊かになってくるということです。
私がまず取り組んでいる事は、「思考を観察して受け流すこと」です。
何かに反応して感情的になったり、ネガティブな思考が働いていることに気づいたら、「あ、出たな」と認識してすぐに流してしまうのです。
流すとは、気にとめずにスルーするということです。
「まぁ、いっか」という感じで。
意識的にそれをやっていると、感情の動きに敏感になるようになります。
自分の内側を静かな湖面にしておくことで、波立った時によく気付けるのです。
この状態にするためには、まずは思考とネガティブな観念を手放す必要があると感じました。
多くの場合、いつもの思考パターンにはまってしまったり、思考と自分を一体化してドラマの中に入り込んでしまいます。
そのような葛藤を抱えたままで、内側を静かにすることは難しいのではないでしょうか。
瞑想や呼吸を通して、「いま、ある」という感覚を広げながら、自分ではないものを手放していきましょう。
これは一見、とても地味なことですが、実際、「さとり」というのはこれだけシンプルなものなのかもしれません。
「なんだ、こんな所にあったのか。ずいぶん遠くを探していたな。」
真理というものは、無条件で誰もが得られるものであり、そこに気付くことだけが、私たちに求められていることなのかもしれません。
「さとり」そのものがシンプルで楽なことなのですね。
「努力と苦労をしないと得られない」という観念が、逆に「さとり」と妨げてしまっているのかもしれません。
今日も「さとり」と共に生きられること、そこに気づけていることが、幸せだなと感じます。
さとりをひらくと人生はシンプルで楽になるのか
