2021年11月4日〜26日
メキシコを旅した当時の記憶をたどってみようと思います。
世界中がコロナでロックダウンとなる中、私は成田空港にいました。
こんな時に海外旅行する人なんてほとんどいません。
外国人の入国をストップしている国が多い中、メキシコは国境を開いてる数少ない国のひとつでした。
少し前に出会ったばかりの参加メンバーと合流して、ぽつりぽつりと会話をしながら、これから向かうメキシコへ思いをはせます。
「セノーテ」
それはメキシコの東部ユカタン半島に見られる自然の泉で、石灰岩が崩れて出来た穴に地下水が溜まった水たまり。
透明度が高く、美しい青や緑の水の中を泳ぐこともできる神聖な場所です。
セノーテの写真を初めて見た時、私は強烈に「ここに行きたい」と感じました。
この青に出会いたいと。
これまでメキシコに行きたいと思ったことはありませんでしたが、たまたま出会った仲間が企画するメキシコツアーに誘われて、私も参加することにしました。
知らないグループに混ざって1人参加する心細さと、高額の旅費に尻込みしてしまい、何度もキャンセルしようとジタバタしましたが、結局ここまで来てしまいました。
比較的安く手に入ったルフトハンザのフライトは、成田から2回乗換え(フランクフルト、ウィーン)でメキシコのカンクンへ向かいます。
あまりにも長い機内でのことはもう覚えていませんが、フランクフルトで乗換えの際、同行していた家族がコロナワクチン未接種のため通してもらえないトラブルがありました。
立ち往生していたところ、日本人のスタッフが助けてくれてフライトを変更してくれました。ANAかJALの人でした。
日本人って、本当に優しいなと思います。困っている人に手を差し伸べられる、美しい国民性だと思いました。
そんなこんなで無事にカンクンにたどり着き、事前に予約しておいた送迎車でホテルへ。
もう夜中で、景色はほどんど見えなかったけれど、ぐったりした体と重い荷物を引きずりながらチェックインしました。
どこへ行っても、1泊目の宿には慣れません。自分じゃない空気と匂いで落ち着きません。
異国の地では不釣りだと思いながらも、いつも家で見ている動画を流して、不安な心を少し落ち着かせました。
これから3週間。私は一体どうなるのだろう。